女の子型ロボットと女子高生の物語『フレームアームズ・ガール』、第一話レビュー!

普通の女子高生、源内あお(げんない・あお/CV:日笠陽子)のもとに突如として届けられた「フレームアームズ・ガール」(以下「FAガール」)。完全自律型の小型ロボット「轟雷」(ごうらい/CV:佳穂成美)、そしてその他のFAガールの成長を描くストーリーだ。

■「プラモデル原作」――そんなのアリ?!

Clipboard11オタクたちがこの事実をどの程度のものと認識しているのか。「FAガール」は、実はプラモデルが原作である壽屋の人気プラモデルが擬人化されて、アニメ化に至ったのだ。

これが逆ならわかる。つまり、アニメやラノベがあって、美少女プラモやフィギュアができるなら。しかし「FAガール」は、プラモありきでアニメになった。こんな順序アリ!?

うん、いや、まあアリなんだろう。実際、第一話のクオリティには、唸らされた。これは壽屋、相当儲けてるな、出資もたっぷりしたな、なんて下衆の勘繰りはさておいて――。

■「FAガール」第一話 Aパートはプラモの教則ビデオ

Clipboard12第一話の副題は「轟雷」。Aパートは、ほとんどこの轟雷の組み立て描写に終始した。

舞台は東京の立川市(それも当然で、立川には壽屋本社がある)。高校に入学したばかりの普通の少女・源内あおのもとに、突然、自律行動型美少女ロボット“轟雷”が届けられた。

そして、また唐突に起動した轟雷は、一緒に届いたランナーから「装甲パーツを組み立てて」と要求する。あおはメンドーそうにしながらも、言われるままにニッパーで部品を切り取っては組み立てていく。

――この工程の描写が、完全にプラモの組み立ての教則ビデオ。部品はランナーからニッパーを使って切り、説明書もよく読んで、パーツをなくさないように…などなど、注意点が語られる。しかも、「コトブキニッパー」の切れ味がいかに良いか、なんて解説も入る。

実際、轟雷を入手した人は、この映像の中での説明にしたがって組み立てれば、簡単に完成できるだろう。うん、このあたり、実に「プラモ発」のアニメっぽくて、ちょっと異色。

基本、Aパートはそんな感じなのだが、轟雷が、主人このあおが一人暮らしをしている理由を聞いたり、FAガールは持ち主との会話・経験を通じて“感情”を学習すること、腰に電源を接続されるとエロい声が出ること(なんでやねん)なんかもさら~っと説明される。

まあ、そんなこんなで、いろいろ唐突ながら作品世界はAパートで立ち上げられた。

■「FAガール」第一話 Bパートでは早速バトル描写

Clipboard14続けて、Bパートでは「スティレット」と「バーゼラルド」という新たなる二体のFAガールがあおの元に届けられる。ガトリングガンを武器に飛行しながら戦うスティレット。そして箱の中で熟睡していたバーゼラルド。

彼女たちの話によると、あおのもとに届けられた轟雷は世界中に配送されたもののうちの一体だが、起動できたのはあおだけだと言う。そして、起動した以上、バトルしてデータを収集しなければならない轟雷。戦う気満々のスティレットと、戦闘を開始する――

高速で飛びまわり、多彩な攻撃を仕掛けるスティレットに対し、轟雷は精彩を欠く。あおの組み立て方が雑だったせいで、砲撃をあてることもできない。しかし、轟雷は助走をつけてストラクチャーから飛びあがり、スティレットに組み付いて、至近距離からズドン!

辛くもスティレットに勝利した轟雷であった。

――さて、バトルの後、データを提供すれば「謝礼」が出されると聞いて、FAガールのデータ収集に協力することを決心した現金なJKあお。まあそんな素直さも可愛いだろう。
かくして、女子高生と、3体のFAガールの奇妙な共同生活が始まったのだった――。

■時代を感じる新しいロボットアニメ

Clipboard15仮想空間で自分の作ったプラモを戦わせる――これはすべての「男児の夢」だろう。

しかし、戦っているのはカッコいいガンダムではなく、美少女型ロボット。なるほどこれが2017年。時の流れを感じる。組み立ての巧拙で実力に差が出るあたりも、「子どもの頃のロボット遊びってこんなだったな」と思い出させてくれるようで、何やら微笑ましい。

うん、いろいろ唐突の感はあるのだが、まずまず面白い一話だったのではないか。
肝心のFAガールもばっちり可愛いし、ホビー漫画的“あるある”も楽しんで見られた。

それから、主人公あおの可愛さ、微エロもいい。脚の描写なんか、なかなかこだわってるじゃない。日笠の声もやっぱりイイなあ。第二話以降、もっとあおの可愛さも見たいね。

興味が出たら、ぜひ、壽屋“原作”のプラモもチェックしてほしい。ランナーからニッパーで部品を取り外していく感覚は、なんだか、疲れた大人を童心に戻らせてくれる気がする。もちろん、その際には、切れ味抜群の「コトブキニッパー」を使ってくれよな!!