承前。

ということで、後編を始めていこう。

ためしに視聴に利用したのは「FreeVR Player」というアプリだ。エロ動画の入手先であるBaDoink VRが推奨する無償アプリで、エロはもちろん、通常のVRにも対応している。

■動画の転送から視聴まで

Clipboard72今回は手持ちのデバイスでやるという縛りを設けているので、使ったのはアイフォン。
よって、アプリに動画をコピーするのに使うのは、iTunes以外に他ならない。一度PCやMacにDLした動画を、iTunesの「ファイル共有」から転送する。
と、アプリの「My Video」欄に動画が表示される。満を持して、アイフォンで再生ボタンをタップだ。

しかし、その前に注意しないといけないのは、ゴーグル用に「サイドバイサイド映像」に切り替えておくこと。Googleカードボード対応ゴーグルの場合、装着後の、再生操作は一切行えないので。

言うまでもないが、あらかじめ、ヘッドホンあるいはイヤホンを接続しておくことも忘れてはならないゾ。でないと、「アンアン」音声がスピーカーから再生されて、大変なことになってしまう。周りに人がいる状況では、当たり前のことながらいやまして慎重に――。

再生を開始。スマホをゴーグルの所定の位置に入れて、マジックテープで固定する。
ゴーグルを目に押し当てると、動画が見える。奥行のある映像、臨場感。新しいエロの世界にようこそ。ベッドにセクシーな女性が横たわる姿は、これまでにはないリアルさだ。

試しに頭の向きを変えてみよう。すると、映像もそれを追って、見たい方向が見られるようになっている。実写動画なのだから、まあ当たり前だが、新体験の人にとってはこれが驚き、というか気持ちいい! しばらくすると、プレイスタート。ベッドでおっ始める。

動画の内容はいろいろだが、大体、男性の主観目線ということになる。頭を下に向けると自分の胸部が見えるところなどもリアルだ。上を向くと、女性が眼前で上下している…。

これは「童貞卒業」だ。

■没入感を高めるためにヘッドホンもハイエンドなものを

Clipboard73VR動画の特別なところは、何よりも、「没入感」だろう。
完全に別の世界にいってしまう感覚――これが、従来のエロ動画にはなかったものだ。

そして、より趣向の凝らされた動画となると、音声のバイノーラル録音。様々な音、声が方向性を伴って、立体的に聞こえるようになっている。このへんの気持ち良さは斬新だ。

よって、VR動画にさらなる没入感を求める紳士には、ヘッドホンの品質にもこだわって欲しい。「聴きたい音楽なんてないから」と、アイフォンの純正イヤホンを使っているようでは、アダルトVRの真骨頂を味わうことはできない。3万円台までは、挑戦できないか?

■アダルトVR動画の抱える「課題」

Clipboard74VR体験は、最初はとにかく、もう圧倒的だ。
しかし、しばらく見ていると、わりと早い段階で飽きる、というのもすでに定説だ。

というのも、とにかく、動画がパターンなのだ。主観映像がずうっとだらだらと続いて、映変わりがない。持続する面白さ、エロさ、リアルさではない。だから飽きてしまう…。

これは現状、どんなサイトでも同じ。「VirtualRealPorn」などでも確認してみたが、やはり主観視点のものが大半で、傾向は変わらない。このあたりの壁はクリアできるのか…?

また若干不自由なのは、Googleカードボード対応ゴーグルの場合、再生中の操作がしづらい――。巻き戻しや早送りをしたいときには、一度デバイスを取り出し、スクラブバーをスライドさせ、再びデバイスを収納し、視聴、という、何やら間抜けな手間が要される。

とはいえ、こういった操作性の問題に関しては、GearVRなどのハイエンド機器ではまったく問題がない。つまりVRアダルトの根本的な問題ではないので、そこは誤解ないように。

もっぱら、現在のアダルトVRが抱える課題は「主観映像オンリー」「パターン」の壁をどう食い破るかというところだろう。おそらく、今後も試行錯誤が繰り返されると思われる。

しかし、するうち、「本当にエロはVRじゃないといけないのか」という考え方も出てくるだろう。というか、今現在、AV市場も委縮気味なわけで、いやはや、どうにも困る――。

■フルCGレンダリング主流の時代に期待を

Clipboard75まあ、今回の視聴に関しては、Googleカードボード対応ゴーグル、しかも実写動画のみという簡易的なものだったので、これがVR動画のフルスペックでないことは理解されたい。

しかし、先述の通り、VR動画が陥った「主観動画のみ」という穴は、今、どこのサイトでも同じなので、サイトを変えても、デバイスを変えても大きな変化はないのも確かだ…。

おそらく、今後は、フルCGレンダリングされた作品が主流になっていくものと思われるが、それならば、また話も違ってくるだろう。将来的な期待度は、こちらがかなり高い。

ただ、それに関しては、「二次元キャラの好き嫌い」も問題になってくる。アニメ好きならハマるかもしれないが、そうでない人は、どうすればいいのか――今はまだわからない。

とはいえ、いずれ革命的な技術が出てきて、VRの壁も克服されるものと推測されるが。