結論から言えば、従来のAVはもう古い。VRが歴史を塗り替えてしまった。
今後、動画に画質のクオリティがついてくれば、本当にリアルなセックスは相対的に価値を落とすだろう。町で可愛い女の子を見て興奮することもない。風俗に行くこともない。

アダルトVRビデオは、“衝撃”だ。従来のエロコンテンツに物足りなさを感じている人は間違いなく感動する。しかし、それゆえにドハマりして、ある問題が生じる場合もある。
これから説明する3つのリスクだけは頭に留めて、仮想現実のエロスへとダイブしよう。

■リスク1「現実を忘れる」

Clipboard21VR動画を楽しむためには、HMD、ヘッドマウントディスプレイを装着する必要がある。
これを装着してVRの世界に飛んでいくわけだ。しかし、装着したHMDのフィット感にもよるかもしれないが、その違和感が小さければ小さいほど、現実を忘れそうになる。

どんな感覚かといえば「別の世界に行く感じ」としか言えない。ご存知だろうか。我々の脳に入ってくるすべての情報のうち、視覚的情報が占めるのは、実に8割だそうだ。VRの世界を見ていると、脳の8割が、VRの世界で満たされると言い換えても間違いではない。

つまり、現実世界を忘れる、というよりは、別の世界に行ってしまうのである。

それもHDMI接続だったり、何かと機器類がワイヤレスになると、余計に没入感が増してくる。コードが身体に触れたりしないので、VR世界にのめり込んでしまうのだ。対応のエロ動画を再生すると、女優が乗っかってくる感覚、吐息の温もりまで感じてしまう――。

同居人がいる場合は、くれぐれも注意してほしい。夢中になるあまり、外の世界のことを忘れてしまい、オナニーしていると「トントン」と家族や恋人から肩を叩かれてハッとすることがある彼らがあなたの醜態を見る目は、苦渋と、困惑に満ちていることだろう。

■リスク2「アダルトVR以外でイケなくなる」

Clipboard22VR元年とも言われた昨年はVRデバイスやコンテンツの発売が加速! 市場規模も全世界で拡大し、2016年で2500億円、2020年には3.5兆円~8兆円規模に成長すると言われている。こうなってくると、従来の平面的なAVは、もう作られなくなるかもしれない…。

我々の脳の方も、変わってくることだろう。AVと言えばVRが当たり前。そういう時代になると、昔のビデオではイケなくなる。過去の名作もつまらない。エロマンガ? はあ?
という感じだ。風俗で当たりの子を引いても、「はいはい」という感じで終わるだろう。

これはおおげさな話ではない。アダルトVRはそれくらいに中毒性が高いのだ。実際、すでにVR動画に完全に移行し、過去のすべてのAVを断捨離した人も少なくないと言う。
あまりにVRの刺激が強いあまりに、相対的にすべてのエロの価値が激落ちするのだ。

まあ、そうは言っても、生身の女体を求めたい日もあるだろう。しかし、人間として当然の欲求であるそんな性欲すら、「錯覚かもしれないな」と、フッと笑って済まし、家でまたVR視聴――そんな時代が来る。確実に到来する。風俗店は、確実に淘汰されるだろう。

■リスク3「責められ慣れてMになる」

Clipboard23今のところ、VR動画の欠点として大きいのは、「受け身」ということだ。
その世界に対し、何か働きかけるということが、特にAVのような動画ではできない。基本的に男性主観として、オナニーする我々は、女優に責められ続けられることになる。目の前でアソコを見せつけられてクチュクチュされたり――M男たちにとっては至福だろう。

しかし、そんなVR動画に慣れてくると、確実にリアルなセックスで変化が起きる。

当然、普通のセックスは、VR動画のように一方的ではない。自分と相手が協力し合い、互いに気持ちよくなるのだ。もちろん、素人女性にそこまで高いテクニックがあるはずもない。希望したプレイも保証されないだろう。物足りない。もうそれならVRでいい――。

そう、VRと現実のセックスを行き来していると、S男性もMに変わってしまうおそれがあるのだ。疲れているときには特に、自分から何かをしてやろうという気が失せてくる。

俺はSだ! と声高に主張する男性も、おそらく3か月もVR動画を視聴すれば、あっけなく逆転するだろう。Mになるというより、自分から動くのが、非常に面倒になるのだ。

――以上、考えられるVR動画の中毒リスクは、この3つである。

特に、これまで常用してきた普通のAVで抜けなくなるという可能性は非常に高い。VRの世界を一度体験すると、その現実感、「本当にセックスしている」という一体感に病みつきになる。関連デバイスが匂いや体温まで演出する時代になれば、いよいよ戻れなくなる。

未来予想図。いつか、我々は人類は酸素カプセルのようなVR視聴ブースを自宅に1つ持ち、その中で映像と音と匂いと温度を感じながら、よりリアルなオナニーを楽しむようになるだろう。屈辱に耐え、わざわざAVメーカーの「童貞募集」に応募するまでもない。
童貞でも包茎でも、自宅にいながら、有名女優とセックスできるのだから。